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カルマの棘

カルマの棘

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由里子的散文の世界

「カルマの棘」






「もっと責めてくれ」と四つんばいの男が哀願する

真夜中、世界のかたすみでの出来事だ

そのうち男は怒り出すだろう

「責めてくれ」というから、責めてやっったとしても

「責め方」のリズムが単調だといって

そのうち男は怒りだすだろう

満足なんかどこまで行ってもありはしないのに

「女になれば今よりももっと感じられるはず」

という幻想が男を駆り立てる



いくら気持ちよくても女だって

ピークを過ぎれば、感覚は麻痺する

「だから緩急のリズムが大切なんだよ」

と男のレクチャーが始まる

男曰く、緩急をつけて、そこではないどこかを

根気よくていねいに探り当てて、

責め方を変えさえすれば 

「麻痺する手前で 引っ張り上げられるはず」



男の快楽志向は

理論的には確かに正しい気もするが

仮説を証明するための実験と称して

灯りをつけた寝室の布団の上で夜毎、

くりかえされる失敗の夜も

データ取りとしてなら、無駄ではないけれど

愛撫の強制は間違っている



そんなことに時間を費やすくらいなら 

私はあなたと、ただ手を握り合って 

静かな眠りに尽きたいの

と女は無言でつぶやく

その瞬間、男と女は

共有する一つのベッドの上で

どんどんすれちがっていき

その夜の出来具合に

たとえ男が喜んだとしても

女はこわれていく



仮面をつけなければ

出来そうにないことを

強制されるとき

私の体はそこにあっても、

精神はそこではないどこかへと

飛翔していき

心がこわれていく



「わたしはあなたではない」のだから

あなたの肉体のツボはわからない

自分のツボが手にとれるのは

幼いころから、私はわたしとだけ

秘密を共有しあい

大切に大切に付き合ってきた賜物なのですよ



濃密な空気に飽きた私は

部屋を飛び出し

もう二度とその家に帰ることはなかった



あれから何年の月日がたったことだろう



今夜も町外れにたち、辺りを見渡せば

幾つもの 窓の明かりが 暗闇に 浮かび

あんなに小さく見える窓だけど

その窓の数だけ 人生があり

その内部では様々なドラマが

繰り広げられているのだ




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