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ヘッドレヴォリューション

無意識からのメッセージ☆色即是空な魂の重力☆その4☆2008年11月24日午前8時22分

 ←無意識からのメッセージ☆色即是空な魂の重力☆その3☆宇宙における死と再生 →記憶の深い国
2008年11月24日午前8時22分

母の妹だった叔母の容子が死んだ・・・

末期がんだった。

叔母の命が余命二ヶ月という連絡が

母をつうじておじから入ったのは11月の頭のことで、

二週間まえの週末に

会いに行ったところだった。

別れ際、やせてしまった叔母とだきあっていたら

彼女のぬくもりがつたわり

涙があふれてとまらず

叔母にもわたしのぬくもりが伝わり

二人して泣いた。

写真はとらなかった。





助かるとは思わなかったけれども

安心してあの世へと旅立ってほしくて

会いに行った。


叔母は緩和ケア病棟に入院していた。

終末医療をおこなう病棟で

病室に入ったとたん、ここにいたら死をまつだけだから

家に帰ったほうがよいと私は感じたけれども

叔母はもうどちらでもよいみたいだった。

痛みをやわらげるのに相当量のモルヒネが

投入されていたのかもしれない。




死ぬ前に 動けるエナジーが心身に残っている間に

生まれてきた本当の意味をしるという

宗教的な体験をしてから逝ってほしかった。

生きる意味をしることがどうして宗教的な体験なのかといえば

生きる意味を体験することは死ぬことをうけいれることにつながり

それは膨大なイマジネーションであり

はじめてなのになつかしく、

わからなくても感じることができる厳粛な体験、

とでも言えばよいのだろうか?

生きながらにして不死身の肉体なんかないことをガツンと

受け入れさせるには、肉体が滅びても始めからある何かを

具体的にこの身に授かるのでなければ納得できないだろうし

何かを具体的に授けてもらうには

何よりもまず授けてくれる人に出会わなければならない。

これは地球が誕生する前からの記憶であり

深い深い共通無意識に脈々と

受けつがれている知恵であり

遠くにあるのではなく成るものである、といわれている。

四大文明が誕生した場所にはそれぞれの宗教があり

宗教は大きくわけると追いかけるタイプと成るタイプがあり

追いかける宗教はたとえば太陽神のように

遠くに神をみているのでどこまで追いかけても

神は偉大すぎてたどりつけないのだけれども

成る宗教は自らが仏へとなっていくのであり

そもそも仏性と呼ばれる性質が

種のように一人一人に宿っていると説く。

しかもこの種は眠れる種なので

眠り姫が目覚めるためには王子さまのキスが必要なように

一人一人に宿る仏性が目覚めるためには

目の前でそのことをきちんと伝え、その仏性を

我が物とさせてくれる人に出会うしかないのである。

一心教は神と人を分けて位置づけて追いかけるタイプであり

キリスト教やイスラム教は一神教と呼ばれている。

他方、仏教は多神教であり その最終目的は

一人一人が成仏すること、つまりは仏になることだという教えがある。

そして日本は長きにわたり言わずと知れた仏教国である。




ところが叔母は団塊の世代であり

私は団塊の世代と接していく間に気づいたことがあった。

それは団塊の世代と呼ばれる人たちには

どういうわけかキリスト教への憧憬が深い人が多いということで

この世代的特長は特に女性に多く見受けられるのだった。

これは第二次世界大戦へと国民を誘導するさいに

神の子という言葉がつかわれ

今でいえば

そのころの寺の教えがジハード的な役割をはたしてしまった、

という共通認識からでた日本の仏教界への

潜在的嫌悪感の表れなのかもしれないけれど

長年、産科で助産婦として勤めていて

職業婦人だった叔母もやはりその法則どおり

キリスト系の賛同者になっていて

死期が宣告されている割には堂々としていて

自分のことよりも姪である私の行く末を案じていた。



けれどもヨーロッパのいたるところで十字架に磔られた

血だらけのキリスト像を目の当たりにしたとき

あぁお釈迦さまでよかった、とほっとした経験をもつ私は

叔母にはキリスト教ではなくて

仏教の死と生を体感してから逝ってほしかったのだ。




ところが今では教えとしての仏教といえば

ホーリーネームをいただいて

インドやチベットから逆輸入的に知る、

あるいはヴィジュアルが多彩なヒンズー教から仏教にちかづく。

いったい

いつからそんな風になってしまったのだろうか?




私自身がそうだった。

小学校のころの社会の時間だったと思う。

自力と他力という言葉がでてきた。

先生は他力はひとだのみだからこれからは自力だというような

説明をされたので、そのときから私のなかで

自力イコール自立という回路がくみこまれ

それ以来ずっと他力は依存という回路で

自分はオートパイロットされていたと思う。

人生を。



近頃では寺は葬式と法事のときにだけ行くところになり

もしくは桜の名所としての観光地か

一等地にある駐車場へと代わりはててしまっている。


にも関わらず寺の外で耳にする

「おかげさま」や「もったいない」という言葉や気持ちは

あるいは最近はやりの持続可能な社会は

あなたがいてこその私という、他人の協力が

あってこそはじめて成り立つ他力の世界観から生まれている。

自分は何もしないで他人に助けてもらうことではなくて

他人を助けることによって自らも生きていけるということであり

他力とは違いを認めつつ、ともに歩もうという思想だから

競争よりも共存が世界の中心にあるあり方だったのである。

そうだとすれば

競争力をエネルギーとした現代社会の限界をつきやぶり

世界に持続可能な社会というヴァランスを回復できるのは

自力(知識)ではなくて他力(知恵)だ、ということになる。



それなのにどうして 

私は自力教の自立信者になってしまったのだろう・・・



戦後の民主主義教育のもとで男の子と肩をならべて

私がいつも鼻息あらく、

出る釘で打たれまくって生きてきた結果

得たものと失くしたものがあることを

叔母は知っていたので

風前のともし火のなか叔母が案じた私の身の上のひとつに

「好きな人のそばにいるように」というのがあった。


そして今、思いおこせば

私の自力の隣には自由と平等がセットされていて

この平等は一見申し分ないけれども実際は相当な曲者だ。

そこでは本来助け合うことでお互いをいかしあう

異性のパートナーでさえもがあっという間に

ライヴァルになってしまうからだ。

敬うよりも小ばかにしてしまうから

愛されたいのにお互いを傷つけてしまうし

正しさを主張しあうから体力がないと太刀打ちできないし

男女の関係までが知らず知らずに競争の原理で動くとき

争いたくない気持ちが強いばかりに

交わる喜びすらさけようとするかも知れないから

ついには不能になるかもしれない。



今なら自分のなかに埋め込まれた

自力と自立の無意識的、パブロフ的直結が

それこそは戦後最大のアメリカによる

日本文化、死生観、精神世界のコントロールだったのだ、

と理解できる。

つまりは大量生産とGNPの拡大が全てという

戦後のアメリカ的物質文明の夜明けには

自力でなければしっくりこない何かがあったのだろう。



戦後まもなくこの世に誕生した叔母は

古くから熊野詣で有名な和歌山に生まれ 

彼女は口熊野(熊野古道へのいり口の町)と呼ばれる

紀伊田辺という海辺の町に暮らしていた。

私は三歳までを熊野古道近くの山間の村で過ごし

今でも目に浮かぶ光景は 

ざわざわとゆれる巨大な木々の群れである。

空は高く 遠く 振り返ると

山が連なっている。どこまでも、どこまでも。


そして熊野は「死者の国」の代名詞でもあり

中世、熊野詣でへといそぐ旅人は

けわしく狭い山道で

幾たびか死者とすれちがったといわれる。



旅人は互いに白一色の死装束を身にまとい、帽子をかぶり

すれちがう。

疲れ果てた旅人はすれ違いざま

そのようないでたちで

先ほど向こうからこっちへと歩いてきた旅人の

帽子のしたに見え隠れする顔に驚くという。

それは去年しんだ親だったりするからだ。

そして死者は旅人とは反対方向へと

無言で立ち去っていくという。


いま熊野古道で

すれちがったとしても

名前を読んだとしても

叔母はもう無言で

私とは反対方向へと歩いていく。

そしてその姿はやがて山道へと消えていく。




私はまだ上らなければならない。

どんなにけわしくても

眼前にきりたつ岩山の向こうにある本宮まで

お札を収めに参ります。














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